笑顔が苦手で人見知りの男が恋愛で勝てるようになった話

笑顔が苦手、って自覚してる男性に最初に言いたいのは、それ別に治さなくていい、ってこと。

いや、正確には、治そうとすること自体が間違いの入り口になりやすい。笑顔を作ろうと意識した瞬間、顔が固まる。固まった顔で無理やり口角を上げても、目が笑ってない。目が笑ってない人の顔って、なんか怖い。ぎこちない笑顔より、ぼんやりした自然な表情の方がずっとマシなことが多い。

スカウトを始めた頃、自分もこれで相当悩んだ。路上に立って、女の子に声をかける。笑顔で話しかけなきゃと思う。意識した瞬間に顔が引きつる。引きつった顔で「こんにちは!」って言っても、相手が一歩引く。わかってる、わかってるけど止まらないってなりながら、何百回もやり直した。

人見知りで笑顔が苦手な男が、どうやって恋愛で前に進めるか。治す方向じゃなくて、そのまま使う方向の話をしていくよ。

目次

笑顔が苦手な男が恋愛で詰まる本当の理由

笑顔が苦手なことより、笑顔を気にしすぎることが問題

笑顔が苦手な人って、自分の表情をすごく気にしてる。

今ちゃんと笑えてるか、引きつってないか、変な顔になってないか。その意識が会話の最中にずっと走ってる。相手の話を聞きながら同時に自分の顔を監視してる状態。これ、どう考えても処理が追いつかない。

相手の話が頭に入らない。反応が遅れる。目が泳ぐ。結果として「なんかこの人、会話してるんだけど上の空だな」という印象を与える。笑顔の問題じゃなくて、笑顔を気にしてることによる副作用が問題になってる。

スカウトで同僚を見てて面白かったのが、笑顔がそんなに得意じゃないのに女性に好かれてた人が何人かいた。共通してたのは、自分の顔を気にしてなかったこと。相手の話を聞くことに全振りしてた。

人見知りが「壁を作ってる」という誤解

人見知りの男性って、相手からすると「この人、自分に興味ないのかな」と見える。

反応が薄い、口数が少ない、質問してこない。でも本人の内側では、気になって仕方ないし、話したいし、どう話しかけようかめちゃくちゃ考えてる。内側と外側が完全に逆転してる状態。

この逆転が、恋愛で一番の損をしてる部分。好きなのに、興味がないように見える。近づきたいのに、遠い人に見える。

路上でスカウトしてた時、声をかけた女性が最初すごく無愛想で、内心あ、これは無理だなと思ってたらどんどん話してくれた、という経験が何度もある。あれ、最初の無愛想って人見知りだったんだよね。ちゃんと入り口を作れると、普通に話してくれる。

人見知りの男性が恋愛で必要なのは、人見知りを治すことじゃなくて、最初の入り口だけ意識的に作ること。そこだけ。

笑顔なしで好印象を作れる理由

顔より声のトーンの方が印象に残る

初対面の印象を決める要素って、顔の表情だけじゃない。

むしろ声のトーンと話すテンポの方が、記憶に残りやすい。落ち着いた低い声でゆっくり話す人って、笑顔じゃなくても安心感がある。逆に、いい笑顔でも早口で声が上ずってる人は、なんか落ち着かない印象を与える。

笑顔が苦手なら、声に集中する。声のトーンを一段落として、話すペースを少しゆっくりにする。それだけで印象が変わる体感がある。スカウト時代に一番成績が安定してた先輩、笑顔がそんなに得意な人じゃなかったけど、声がとにかく落ち着いてた。あの人のそばにいると、なんか安心する感じがあった。声って、笑顔より先に相手の体に届く。

笑顔が少ない人の「たまに笑う」は最強

これ、笑顔が苦手な人だけが持ってる武器。

いつもにこにこしてる人が笑っても「あ、またいつものやつ」になる。でも普段あまり表情が変わらない人がふっと笑うと、相手は「あ、笑った」って気づく。その笑いがどこかに刻まれる。

スカウト時代の話になるんだけど、クールな印象の男性スタッフがいた。普段ほとんど笑わない人。でも時々、何かがツボに入った時にくっと笑う。その瞬間の女性側の反応が、他の誰よりも強かった。笑顔を希少にしてる人の笑顔って、それだけで価値が高い。

無理に笑顔を増やそうとしなくていい。本当に面白いと思った時だけ笑う。それだけを守れば、その笑顔は武器になる。

人見知りの男が使える具体的な戦略

最初の一言だけ決めておく

人見知りが一番しんどいのって、最初の入り口なんだよね。

話し始めさえすれば、なんとかなることが多い。でも最初の一言が出てこない。考えすぎて、タイミングを逃す。そのまま終わる。

だから最初の一言だけ、あらかじめ決めておく。天気でも、職場なら仕事の話でも、目に入ったものへのコメントでも。内容はどうでもいい。一言目が出るかどうかが全て。一言出たら、後は相手の返しに乗っかるだけでいい。

スカウトを始めた頃、毎朝電車の中で「今日最初に言う一言」だけを決めてた。それ以外は考えない。当日その一言を出せたら、あとは流れに任せる。これだけで、路上に出た時の体の固まり方が全然違った。準備してるかどうかで、最初の声のトーンが変わる。

質問より観察コメントから入る

人見知りの人が頑張って会話しようとする時、質問攻めになりがち。

何か聞かなきゃって思って、趣味は?仕事は?どこ住んでるの?って連発する。でもこれ、相手からすると尋問になる。しかも質問してる側は実はすごく緊張してて、相手の答えをちゃんと聞けてないことが多い。

観察コメントの方が、人見知りには向いてる。相手を見て、目に入ったことを一言口にする。「その鞄、珍しい色ですね」「なんか今日すごく忙しそうでしたね」みたいな。これ、答えを強要しない。相手が返したければ返すし、軽く流してもいい。

人見知りにとって、答えを要求する質問より、答えを要求しないコメントの方が心理的に楽。相手も答えないといけないプレッシャーがないから、壁が下がりやすい。

聞き役に徹することを戦略に変える

人見知りの人って、自分が話すより聞いてる時間の方が長い。これ、弱点じゃなくて強みにできる。

ちゃんと聞いてる人って、相手が話してる時の表情とか、リアクションのタイミングとかが違う。相手の言葉を拾って、それってどういうことですか?って一言返せる。それだけで、この人、ちゃんと聞いてくれてるという印象になる。

女性が恋愛相手に求めることの上位に「話を聞いてくれる」が入り続けてるのは、ちゃんと聞ける人がそれだけ少ないから。人見知りで口数が少ない男性が聞き役に回れると、希少価値が生まれる。

ただし聞き役に徹しすぎると、相手が疲れる。たまに自分の話も混ぜる。比率としては相手7、自分3くらい。この比率を意識するだけで、人見知りの聞き役スタイルがちゃんと機能し始める。

失敗談と、そこから変わったこと

笑顔を作ろうとして全部裏目に出た時期

スカウトを始めて半年くらいの頃、鏡の前で笑顔の練習を毎日してた。

鏡の中の自分はまあまあ自然に笑えてる。でも路上で声をかける瞬間になると、練習してた笑顔が消える。代わりに出てくるのが、引きつった謎の表情。

ある日、声をかけた女の子に、なんか怖い笑顔ですねって言われた。怖い笑顔。…まあ、そうなるよな。作ろうとしてる顔って、どこかにその緊張が滲み出る。

あの日を境に、笑顔の練習をやめた。作るのをやめた。自然に出る時だけ出す、それ以外は出さない、と決めた。そうしたら不思議なことに、変な顔をしてると言われなくなった。笑顔が減ったのに、印象が良くなった。笑顔を諦めた方が、笑顔を作ろうとしてた時より顔が自然になってた。

あれ、今考えると当たり前の話なんだけど。その頃は全然分からなかったな。

人見知りのまま、うまくいった話

スカウト3年目に入った頃の話。

ある夜、声をかけた女性が全然ほぐれなくて、自分も珍しく言葉が出てこなかった。ちょっと沈黙があって、まあいいかと思って「なんか今日疲れてそうですね」ってぼそっと言った。

笑顔なし、テンションも低い、普通にぼそっと。

そしたらその子が「…バレましたか」って初めて顔を緩めた。そこから会話が始まって、結局30分くらい話してた。

何が刺さったかって、たぶん作ってなかったからだと思う。テンションも笑顔も作ってない、ただ目の前の人を見てそのまま言葉にした。その素のままの感じが、相手にとって安心できる何かだったんじゃないかな。

人見知りで笑顔が苦手で、それを隠そうとしなかった瞬間に、一番うまくいった。なんか皮肉だよね。

恋愛で人見知りが有利になる場面

深い関係になってからの方が輝く

人見知りの男性って、最初のハードルが高い代わりに、関係が深まってからの方が本領を発揮する。

初対面の印象は薄いかもしれない。でも少し時間が経って、相手がこちらの話をちゃんと聞いてくれることに気づき始めた頃から、印象が変わってくる。パリッとした明るい男性が最初に目立って、気づいたら地味だと思ってた人の方が深く刺さってた、みたいな逆転が起きやすいのが人見知りタイプ。

路上では派手なやつが数字を取ってたけど、長く関係が続いてたのはどちらかというと落ち着いたタイプのやつが多かった。最初の印象のピークが高いと、その後が下がりやすい。最初が地味なら、上がる一方。

誠実さが自然に伝わる

人見知りの男性って、その誠実さが態度に出やすい。

軽い会話が苦手だからこそ、話す時は内容がある。ペラペラ喋れないからこそ、言葉を選んでる。その選んだ言葉が、相手にちゃんと届く。

軽口を叩ける人間が羨ましかった時期が自分にもあった。でも軽口を叩ける人間には軽口しか返ってこないことも多い。重い言葉を扱える人間には、重い言葉が返ってくる。どっちがいいかって、相手と何をしたいかによる。深い関係を築きたいなら、人見知りのままで戦えるよ。

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この記事を書いた人

ブログの著者プロフィール

元スカウトマン
どう声をかけたら止まってくれるか、どんな話題で心を開いてくれるか、どんな言葉で信頼してもらえるかを徹底的に研究するようになりました。
今はスカウトの現場を離れましたが、あの頃に培った実戦の会話術は、普通の恋愛やデート、職場での人間関係にもめちゃくちゃ役立つと思っています。

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