異性との会話で相手の反応が薄い時の対処法

喋っても喋っても「そうなんですね」「へえ」「ああ」しか返ってこない。笑いを取ろうとしたら一瞬間があって、まあまあのリアクションだけもらえる。あれ、自分の話おかしかった?つまらなかった?それともこの人そもそも自分のこと嫌いなのか…って、悩んじゃう。

スカウトで路上に立ってた頃、この状況を毎日のように経験した。声をかけた女性が無反応に近い状態で立ってる。どう見ても乗り気じゃない。でもなぜか立ち止まってる。この状況をどう動かすか、何百回も試して、何百回もしくじった。

反応が薄い時、たいていの人は「もっと面白い話をしなきゃ」って方向に動く。でもそっちじゃない。ここが一番の分かれ道。

目次

反応が薄くなる原因は3種類しかない

相手の状態の問題

これ、一番多いパターンなのに一番見落とされる。

疲れてる、別のことを考えてる、今日何かあった、体調が悪い。こういう時の人って、どんな面白い話をされても乗れない。スイッチがそもそも入ってない状態。

スカウトで「乗り気じゃない子」に声かけしてた頃、反応が薄い理由を自分のせいだと思いすぎてた。声かけのやり方を変えて、話題を変えて、テンションを上げてみて。全部ハズレ。でもある日、声をかけた子に「今日ちょっと仕事でしんどいことがあって」って打ち明けられた瞬間に気づいた。あ、これ最初からコンディションの問題だったんだって。自分がどう動いても関係なかった。

反応が薄い時に最初に疑うべきは、自分の話術より相手の状態。これを頭に入れてるだけで、無駄な焦りが半分消える。

場の空気の問題

場が温まってないのに、内容の濃い話や笑いを要求してる状態。

初対面でまだお互いの空気に慣れてない時、人の反応って薄くなるのが普通。それを反応が薄いと判断して焦ると、テンションを上げようとする。上げようとしてる空気が相手に伝わって、さらに引かれる。スパイラルにはまる。

スカウト時代の先輩が言ってた言葉で今も刺さってるのが、「場が温まる前に内容を詰め込もうとするな」ってやつ。オーブンが冷えたままなのにパンを焼こうとしてる状態だって。場の温度ってのはそれだけで一個の要素で、話の内容よりずっと先に整えるべきものなんだよね。

話し方や距離感の問題

これが原因の場合は、自分側に手がかりがある。

一方的に話しすぎてる、質問が多すぎる、距離感が近すぎる、声のトーンが合ってない。相手の反応が薄い時に限って、こっちが頑張りすぎてることが多い。

スカウト初期、自分の録音を聞き返したら喋りすぎてた。相手が何か言い始めてるのに被せてた。これ、気づいた時に後頭部が痒くなった。そりゃ反応薄くなるよって。話してるつもりで、聞けてなかった。

反応が薄い時に絶対やってはいけないこと

テンションを上げる

反応が薄いとテンションで埋めようとする人がいる。声を大きくする、ノリを出す、オーバーリアクションをする。

これ、逆効果どころか致命傷になる場合がある。

静かな人間のそばで急にテンションが上がった人間がいたら、どうなるか。引く。シンプルに引く。スカウトで後輩が合コン帰りに「なんか頑張れば頑張るほど相手が静かになっていった」って言ってた時、すぐ分かったよ。あーテンション上げたんだなって。

テンションって伝染するんだけど、それは場が温まってる時の話。冷えてる場でテンションを上げると、温度差だけが際立つ。

話題をどんどん変える

反応が薄いから話題を変える。変えても薄い。また変える。また薄い。

これやってる間、相手の中では「この人、私の反応に焦って迷走してる」という観察が進んでいく。落ち着きのない人、という印象が固まっていく。

話題を変えることで反応を取ろうとする発想は、根本的にズレてる。反応が薄いのは話題の問題じゃないことが多いから。薄い反応に対して話題を次々投入しても、燃えないたき火に薪を積んでるだけ。

相手の反応の薄さを指摘する

「なんか今日テンション低いですね」「盛り上がってない?」「楽しくないですか?」

善意でも、これは完全にアウト。

言われた側はどう感じるか。責められてる感覚になるか、気を使わせてしまったという罪悪感が生まれる。どちらにしても場の空気が重くなる。重くなった場で会話が自然に温まるわけがない。

スカウト時代、先輩がこれをやらかして相手に謝らせてしまったのを目撃した。謝らせた本人も居心地が悪そうで、その後の会話がずっと回復しなかった。

スカウト現場で実際に使っていた対処法

一回止まる

反応が薄い時に一番効いたのが、喋るのをやめることだった。

意図的に間を作る。一呼吸、二呼吸。それだけで場の空気が動くことがある。ずっと喋り続けてた側が止まると、相手の中に「あれ?」という空白が生まれる。その空白を埋めようとして、向こうから何か言い出すことがある。

面白いことに、止まると会話が死ぬと思ってる人が多い。逆。ずっと流れ続けてる水より、一回せき止めた水の方が動きが出る。止まることを恐れない人の会話は、どこか余裕があって見える。余裕がある人のそばにいると、相手も緩んでくる。

相手の状態に触れる

これ、スカウトで一番使ってたかもしれない。

反応が薄いなと感じた時に、「なんか今日疲れてます?」「今日ちょっと調子良くないですか?」ってさらっと聞く。決して責めるトーンじゃなく、ただ気づいてますよ、って感じで。

これを言うと二パターンの反応が来る。「あ、バレてた?(笑)実はちょっと…」って打ち明けてくれるか、「あ、そんなことないですよ!」って逆に活性化するか。どちらに転んでも、場が動く。気づいてもらえた、という感覚は人を緩める。

ただし声のトーンがすべて。心配してる感じじゃなくて、ただそのまま見えてますよ、みたいな落ち着いた感じで言う。指摘じゃなくて観察。そのニュアンスを外すと責めてる感じになるから注意。

自分の話をちょっと先に出す

相手の反応を引き出そうとして質問ばかりしてると、どんどん圧になっていく。

反応が薄い時は、こっちが先に何か出すほうがいい。自分の小さな失敗談、最近あった地味な話、どうでもいいエピソード。相手に乗れと強要しない、でも何か置いておく。

スカウトで使ってたのが「自分の弱点暴露」で、「実はさっき道間違えて10分ロスしました」みたいな。たったこれだけで相手の表情が一瞬動くことがある。完璧じゃない人間だよ、っていうサインを出すと、相手も肩の力が抜けてくる。

頑張ってる人の前では、こっちも頑張らなきゃってなる。頑張ってない人の前では、なぜかこっちが喋りたくなってくる。この非対称性、路上で何百人と話して体感として分かったこと。

場を共有する話題に切り替える

今いる場所、目に入るもの、聞こえてくる音。これを使う。

「このお店なんか落ち着きますね」「外の雨音、なんかいいですよね」「さっきから気になってるんですけど、あのメニュー何ですか」みたいな。二人が今同じ空間を共有してる、という事実から出てきた言葉は、どんな話題より温度がある。

過去の話や抽象的な話は、反応が薄い時には重い。今ここにある具体的な何かに触れる方が、入り口として軽い。反応が薄い時ほど、共有してる空間を使う。これは自分の中で公式みたいになってる。

失敗から学んだ「反応の薄さ」への向き合い方

渋谷で完全にやり切った夜

スカウト2年目の話。

声をかけた子が最初から無反応に近かった。立ち止まってくれてるんだけど、目が明後日の方向を向いてる。自分は焦って話題を変えた。変えた。また変えた。テンション上げた。笑い取ろうとした。全部スベった。

最後には「あ、すみません急いでるので」って言われて終わった。

その子が見えなくなった後、しばらく動けなかった。何がダメだったんだろうって頭の中をぐるぐるしてたら、気づいたことがあって。あの子、最初から帰ろうとしてなかった?立ち止まって、なんか言葉を待ってた部分があったんじゃないか、って。

焦って動きすぎて、相手が言葉を出す隙間を全部潰してたんだよね。止まればよかった。一回だけ止まって、相手の空気を待てばよかった。それだけだったかもしれない。

あの夜のことは、自分の中でずっと反面教師になってる。

何もしなかったら逆に動き出した体験

別の夜、声をかけた子が最初の数分ずっと反応薄かった。

で、自分がある時点で喋るのを止めた。疲れた、というのもあったし、もう仕方ないかなっていう諦めもあった。間が空いた。数秒経って、その子の方から「さっきのスカウトって話、もう少し聞いていいですか?」って言い出した。

…は?って正直なった(笑)。諦めてたのに。

でも振り返れば当然で、ずっとこっちが喋り続けてたから相手が入れる隙がなかっただけだった。止まった瞬間に空白が生まれて、その空白に相手が入ってきた。

反応が薄い時に頑張るのをやめたら動き出した、この経験が一番腑に落ちた感じがした。

反応の薄さを「情報」として読む

薄さの種類が違う

ぼんやり反応が薄いのと、明らかに引いてる反応の薄さは別物。

ぼんやり薄いのは、まだ場が温まってない状態か、相手のコンディションの問題。引いてる薄さは、何か地雷を踏んだサイン。前者は待てばいい。後者は話題を変えた方がいい。

この区別、最初は全然できなかった。スカウトを続けるうちに、目の表情とか体の向きとかで読めるようになってきた。反応の薄さって一種類じゃなくて、グラデーションがある。

薄い反応に動揺してる自分が一番の問題

相手の反応が薄い時に一番まずいのは「動揺してる自分」だったりする。

動揺してる人間のそばにいると、相手はその動揺を受け取って、なんか居心地が悪くなる。反応が薄い状態がさらに固まる。反応の薄さが原因じゃなくて、反応の薄さに焦った自分の状態が原因になっていく。

スカウトで何百回もこのパターンを経験して、ある時期から切り替え方が変わった。反応が薄いなと感じた瞬間に、自分の体の力を一回抜く。肩を下げる。声を一段落とす。動揺をまず自分の中で鎮める。

そうすると不思議なもんで、相手の反応が変わることがある。向こうは何も変えてないのに。こっちの状態が変わっただけで。

反応が薄い相手から距離を縮められた時の共通点

何百回も試して気づいたのは、反応が薄い相手との距離が縮まった時、必ず自分が何かをやめてた。

頑張るのをやめた。面白い話をしようとするのをやめた。反応を取りにいくのをやめた。

やめた後に残ったのは、ただ目の前の人と時間を共有してる状態。それが一番、相手の薄い反応を溶かしたんだよね。

路上で毎日何十人に声をかけて、反応が薄い人に何をしてもダメだった夜と、何もしなくて動き出した夜を両方経験して辿り着いた話。テクニックで突破しようとする方向と、状態を整えて待つ方向、どっちが機能するかは相手と状況によるから一概には言えないんだけど、焦って詰め込もうとした時に良かった記憶がほぼない、ってのは確か。

反応が薄い時は、やることを増やすんじゃなくて、やることを減らす。そっちを先に試してみてほしい。

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この記事を書いた人

ブログの著者プロフィール

元スカウトマン
どう声をかけたら止まってくれるか、どんな話題で心を開いてくれるか、どんな言葉で信頼してもらえるかを徹底的に研究するようになりました。
今はスカウトの現場を離れましたが、あの頃に培った実戦の会話術は、普通の恋愛やデート、職場での人間関係にもめちゃくちゃ役立つと思っています。

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