20代女性との雑談、何を話せばいいか分からないって言う男性、めちゃくちゃ多い。
トレンドの話?食べ物の話?恋愛の話?なんか全部ハズレそうで怖い。話しかけてみたら「ああ、そうですね」で返ってきて終わる。あの感じ、知ってる。空振りしたバットの感触みたいな、手に何も残らない感じ。
スカウトで路上に立ってた7年間、20代の女性に毎日何十人と話しかけてきた。合コン、街コン、職場、飲み会、どんな場面でもそれなりに話せるようになったのは、ネタの量より「なんで刺さるか」を理解してきたから。
ネタを増やそうとしてる人に最初に言いたいのは、ネタより先にある話をする。
20代女性の雑談ネタが難しい本当の理由
「20代女性」でひとくくりにしてる
20代女性って言っても、20歳と29歳じゃ全然違う。社会人2年目と転職3回目も違う。一人暮らしと実家住みも違う。同じ話題でも、刺さる人とスカスカ通り抜ける人がいる。
雑談ネタを20代女性向けで括ってる時点で、目の前の一人を見てない状態になってる。ネタを仕入れてきて使おうとすると、相手を観察する前に発射してしまう。発射が早いと、だいたい当たらない。
スカウト時代、声をかける前に必ず3秒くらい観察してた。服の系統、持ち物、歩いてきた方向、時間帯。そこから「この人にはこっちの入り口が合いそう」を判断してから話しかける。ネタを持っていくより先に、相手を読む。この順番が全てだった。
話題を「提供」しようとしてる
雑談ネタを仕入れてくる人って、話題を提供しようとしてる。
面白いネタを出す、笑わせる、驚かせる。自分が何かを届ける方向にエネルギーが向いてる。でも雑談って本来、どっちかが提供してどっちかが受け取る構造じゃない。お互いが少しずつ出して、少しずつ受け取る。そのキャッチボールが雑談。
提供しようとしてる人の話し方って、どこかプレゼンっぽくなる。プレゼンを聞かされてる側は疲れる。疲れた顔をしてる相手に気づかず次のネタを出す。さらに疲れる。
ネタを増やすより先に、受け取る側に回ることの方がずっと大事。
20代女性に刺さる話題の選び方
「今の生活」に近いほど反応がいい
抽象的な話題より、今この人の生活に近い話題の方が食いつきがいい。
時事ネタ、政治経済、歴史の話。知識として面白くても、今この人の生活と繋がってない話は、雑談としては遠い。相手が「自分ごとになる」話題の方が、表情が動きやすい。
具体的には、仕事のこと、休日の過ごし方、最近行った場所、最近食べたもの、今ハマってること。全部「今の生活」の話。これ、20代女性に限らず人間全般に刺さりやすい話題なんだけど、20代女性は特にこの傾向が強い気がしてる。スカウト時代の体感として。
感情が動いた体験を引き出す話題
情報を引き出す質問より、感情を引き出す質問の方が雑談が盛り上がる。
「最近どこか行きました?」は情報。「最近なんか感動したことありましたか?」は感情。感動じゃなくてもいい。「最近なんかイラっとしたこととかありますか?」でも「最近びっくりしたことありました?」でも。感情が乗った体験の話をしてる時、人は表情が変わる。表情が変わってる人との会話は温度がある。
スカウトで路上に立ってた頃、この方向に気づいてから会話の質が変わった。情報を集めようとしてた時期と、感情の話を引き出せるようになってきた時期で、連絡先交換の数が体感で変わった。情報は会話を続けるけど、感情は距離を縮める。
相手が詳しそうなことを聞く
これ、ネタの話というより発想の転換なんだけど。
自分が面白い話をしようとするより、相手が詳しそうなことを教えてもらう立場になる方が雑談は盛り上がりやすい。相手が主役になれるから。
スカウト時代、ネイルのことも美容のことも全然知らなかった。でも「それどういうものなんですか?」「どこで買えるんですか?」って聞いてたら、めちゃくちゃ話してくれた。自分が詳しくない分野の話ほど、相手が気持ちよく話せる状態を作れる。
知ったかぶりより知らないふり、じゃなくて本当に知らないことを素直に聞く。それが一番自然な雑談の入り口になることが多い。
場面別、実際に使える雑談ネタ
食べ物・グルメの話
これ鉄板中の鉄板で、外れにくい。
でも「好きな食べ物なんですか?」は入り口が弱い。もう少し具体的に入った方がいい。「最近食べてよかったもので、これは人に教えたいって思ったものありますか?」みたいな。人に教えたいという角度から聞くと、相手の中でその体験への感情が動く。
食べ物の話から派生しやすいのが、その人のこだわりの話。どんなお店が好きか、雰囲気派かコスパ派か、一人でも行くかどうか。食べ物の話をしながら、その人の価値観や生活のスタイルが少しずつ見えてくる。
スカウトで声をかけた女の子と食べ物の話をしてた時、「コンビニスイーツめっちゃ研究してます」って言われて、それから20分くらい話した。最高なコンビニスイーツの話を一方的に聞いた。でもその子、めちゃくちゃ楽しそうだった。こっちが聞いてるだけでも雑談は盛り上がる、って体感した夜だった。
休日・趣味の話
「趣味なんですか?」は直接的すぎて答えにくい人が多い。
「休日ってどんな感じで過ごしてますか?」の方が入りやすい。趣味がある人はそれを話すし、趣味がない人でも「だらだらしてることが多くて」みたいに答えられる。どっちに転んでも会話になる。
休日の話から、一人で過ごすのが好きか、友達と過ごすのが好きかが見えてくる。一人が好きなら「一人の時間どうやって使ってるんですか?」で深掘りできる。友達と過ごすなら「どんなとこよく行くんですか?」で展開できる。枝葉が出やすい話題。
ただし、趣味や休日の話が続かない人がいる。そういう時は別の入り口に切り替える。無理に掘ろうとしない。反応が薄かったら引く、これ立ち話も雑談も同じ。
仕事の話の入り方
仕事の話って、聞き方を間違えると重くなる。
「お仕事は何されてるんですか?」はそのまま聞くと面接みたいになる。「なんか、仕事できそうな雰囲気ありますね」みたいなコメントから入った方が、相手が話しやすい空気になる。コメントに対して「え、なんでですか?」って返ってきたら、そこから会話になる。
仕事の話から派生しやすいのが、その仕事を選んだ理由とか、やっててよかった瞬間とか。情報じゃなくて感情の方向に持っていける。「その仕事、楽しいですか?」って聞いてみて、楽しいって言ったら「どういう時に楽しいんですか?」、しんどいって言ったら「それはしんどいですね、どんな感じですか?」で受け取る。
どちらに転んでも受け取れる態勢を作っておくこと。これ、雑談全体に言えること。
最近ハマってることを引き出す
ハマってることの話って、その人の熱量が出てくる。
「最近なんかハマってることありますか?」は直接聞いてもいい質問。ハマってることを話してる人の表情って、明らかに変わる。目が少し輝く感じがある。そこに乗っかれると、雑談の温度が一気に上がる。
ポイントは、ハマってることの内容を詳しく知らなくても「なんでそんなにハマったんですか?」って聞けること。知識がなくても、ハマった理由は聞ける。理由を話してもらうと、その人の感情の動きが見えてくる。感情の動きを受け取れると、ちゃんと話を聞いてくれてる人、という印象になる。
スカウト時代、競馬にハマってる女の子に話しかけたことがある。競馬のことなんか何も知らない。でも「なんで競馬なんですか?」って聞いたら「馬の目が好きで」って話してくれて、そこから30分くらい馬の目の話をされた。内容は全然分からなかったけど、すごく楽しそうに話してた。知らないことへの素直な質問が、一番深い話を引き出すことがある。
20代女性との雑談でやってはいけないこと
年齢に関する話題
何歳ですか、はまだいい。でも「若く見えますね」「その年でそんなことしてるんですか」みたいな年齢を軸にしたコメントは地雷になりやすい。
年齢を軸にすると、相手は自分の年齢を意識し始める。意識し始めると、その後の会話がどこかちぐはぐになることがある。年齢は話題にしない方が、雑談は滑らかに続く。
容姿への直接コメントを序盤に連発する
かわいいですね、スタイルいいですね、を序盤に連発する人がいる。
一回くらいならいい。でも連発すると「口説かれてる」モードに切り替わる。口説かれてる意識が出た瞬間、相手は防衛態勢になる。防衛態勢の人と雑談は盛り上がらない。
褒めるとしたら、選んだものを褒める。服、鞄、アクセサリー。これ、前の記事で書いたことと同じで、外見直球より選択物の方が雑談の入り口として機能する。
知識マウントになる
自分の知ってることを披露しようとする。
トレンドの話題で「あれ知ってます?最近流行ってる〇〇」「実はあれって〇〇らしくて」みたいに、情報を提供しようとする。これ、一方向のプレゼンになる。プレゼンを聞かされる側は「へえ」しか返せない。
知識を持ってることより、知らないことを面白がれることの方が、雑談相手として魅力的に見える。
ネガティブな話題を引っ張りすぎる
愚痴、批判、暗い話。これ自体は別に話していい。
でも引っ張りすぎると、その空気に染まっていく。染まった空気の中で雑談は盛り上がらない。ネガティブな話が出てきたら、受け取って、でも別の方向に流れを変える。受け取らずにスルーするのも良くないし、乗っかりすぎるのも良くない。受け取った上で軽くする、みたいな技術が雑談では重要だよ。

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