過去の恋愛って、聞きたいけど聞きにくい。好きな人のことをもっと知りたい。どんな恋愛をしてきたか、どんな人と付き合ってたか、なんで別れたか。気になるのは当然だけど、どう聞けばいいか分からない。直接聞いたら重くなりそう、でも聞かないまま進んでいくのも怖い。
スカウトで路上に立ってた頃、過去の恋愛の話が自然に出てくる会話と、出てこない会話の差を何百回も経験してきた。聞き方を間違えると一気に空気が固まる。でも流れが合ってる時は、こっちから聞かなくても向こうから話してくれることがある。
過去の恋愛の聞き方って、実は聞くタイミング次第。
過去の恋愛を聞く前に知っておくこと
聞かれたくない人と、聞いてほしい人がいる
これ、最初に分かっておかないといけない。
過去の恋愛って、人によって全然扱いが違う。さらっと話せる人もいれば、触れてほしくない部分になってる人もいる。傷が残ってる人もいれば、もう完全に整理できてる人もいる。
聞く前にその人がどっちのタイプか読まずに突っ込むと、地雷を踏む。聞かれたくない人に聞いた時のあの空気の変わり方、スカウト時代に何度か経験してから、慎重になった。
読み方は簡単で、恋愛の話題が出た時に相手がどういう反応をするかを見る。自分から話してくる、他の人の恋愛の話に食いついてくる、なんとなく恋愛の話が好きそうな人は前者。恋愛の話が出た時に少し引く、短く答えて話を変えようとする、そういう人は後者の可能性が高い。
聞く目的を明確にしておく
なぜ過去の恋愛を知りたいのか。
ただの好奇心、相手を深く知りたい、自分との相性を判断したい、競合他社の調査みたいな感覚。目的によって、何をどう聞くかが変わってくる。
目的が曖昧なまま聞くと、どこに向かって何を聞いてるか分からなくなって、質問が散漫になる。そして相手に「なんでそんなこと聞くの?」という気持ちを生ませやすい。
過去の恋愛を聞いてはいけないタイミング
関係が浅い段階
出会ってすぐ、まだ数回しか会ってない段階での過去の恋愛の話は重い。
信頼関係がまだできてない状態で深い話を引き出そうとすると、圧になる。相手は「なんでこの人にそこまで話さなきゃいけないんだろう」となる。
過去の恋愛の話って、ある程度お互いのことを知り合ってから自然に出てくるもの。その流れを待てない人の聞き方は、前のめりすぎて相手が引く。
スカウトで連絡先を交換した後、最初に会う機会に過去の恋愛を聞いてしまった後輩がいた。相手の女性の返信が次の日から急に遅くなって、二回目の約束が結局流れた。聞いたことへの後悔を本人がずっと言ってたのを覚えてる。
相手が落ち込んでいたり疲れてたりする時
コンディションが悪い時に過去の話を引き出そうとしても、うまくいかない。
疲れてる時の人間って、重い話を処理するリソースがない。聞かれた瞬間に「今日はちょっと…」ってなる。無理に聞こうとすると、さらに消耗させてしまう。
テンションが上がってる時、楽しい会話が続いてる時、そういう場の流れで自然に出てくるのを待つ方がいい。
お酒が入りすぎてる時
お酒の力を借りて聞き出そうとする人がいる。
飲み会で酔っ払った状態で過去の話を引き出しても、翌日に「あんなこと話すんじゃなかった」という後悔を相手に与えることがある。後悔って、その体験と一緒にいた人への感情に変換される。結果として、聞いた側への警戒心が生まれる。
酔ってる勢いで引き出した情報より、素面で自然に出てきた情報の方が、関係にとってプラスになる。
自然に過去の恋愛の話が出てくる流れの作り方
自分の話を先に出す
これが一番自然な方法で、一番使いやすい。
自分の過去の恋愛をさらっと話すことで、相手も話していい空気が生まれる。自己開示の返報性って前の記事でも何度か書いてきたけど、先に出した側の深さに合わせて、相手も同じくらいの深さで返してくる。
ただし自分語りになりすぎない。さらっと出して、相手に渡す。「自分は昔こういうことがあって、〇〇さんはどうですか?」くらいの量。主役は相手でいい。
スカウト時代、自分の経験を先に少し出した後に相手が話してくれることが多かった。一方的に聞く状態より、お互いが少し出し合う状態の方が、深い話になりやすかった。
恋愛の話題が流れてきた時に乗っかる
周りの恋愛話、ドラマの話、友達の話。こういった話題が出た時が、自然な入り口になることがある。
「そういえば自分たちも付き合ってる人いた時ってありましたか?」みたいに、外から入ってきた話題に乗せて自然に聞く。いきなり「過去の恋愛を教えてください」より、会話の流れの中から出てきた質問の方が、受け取りやすい。
この方法、タイミングが必要だから毎回使えるわけじゃない。でも来た時に逃さないように準備しておくと、自然に話題が広がることがある。
価値観の話から入る
過去の恋愛を直接聞くより、恋愛観や価値観から入る方が刺さりにくい。
「付き合う人に求めることって、昔と今で変わりましたか?」「恋愛で大切にしてることって何かありますか?」みたいに。こういう問いかけは、過去の話が自然に出てきやすい入り口になってる。
価値観が変わった、という話をするには、何かを経験してないといけない。その何かが過去の恋愛につながって、話してくれることがある。直接聞くより迂回してる分、圧が少ない。
聞く時の言葉の選び方
「どんな人と付き合ってたか」より「どんな恋愛をしてきたか」
主語が違う。
「どんな人と」は相手の過去の恋人の情報を聞いてる。「どんな恋愛を」はその人の経験を聞いてる。後者の方が、相手を主語にした質問になる。
主語が変わると、聞かれてる感じが変わる。「あなたについて教えて」の方が「相手のスペックを教えて」より、温度が高い。
「なんで別れたんですか?」を直接聞かない
これ、最初から聞くのは重すぎる。
別れた理由って、聞かれた側にとってはまだ消化してない部分が残ってることがある。その部分を掘り起こされると、気持ちがしんどくなる人もいる。
別れた理由が知りたいなら、相手が自分から「実は」と話してきた時だけ乗っかる。こっちから掘りにいかない。別れた経緯って、相手が整理できてる時に自然に出てくるから、それを待つ。
「今は?」を先に確認する
「過去に付き合ってた人いましたか?」より「今、誰かいるんですか?」を先に聞く方が自然な流れがある。
今の状況を確認してから、流れで過去の話になる。その方が、相手も話しやすい。現在地が分かった上での過去の話だから、文脈がつながってる。
聞いた後の受け取り方
評価しない
過去の恋愛の話を聞いた後に、評価を返す人がいる。
「それはひどい相手だったんですね」「その人のせいじゃないですか?」「それは〇〇さんも悪い部分があったかも」みたいに。
どんな評価でも、された側は評価されたと感じる。評価されると、話したことへの後悔が生まれることがある。もっと大事に受け取ってもらえると思って話したのに、採点された感じ、みたいな。
受け取るだけでいい。「そういうことがあったんですね」くらいで十分。
比べない
話を聞いた後に「自分はそういう人と違うから」「自分ならそんなことしない」という比較を出す人がいる。
気持ちは分かる。自分をよく見せたい、差別化したい。でもこれ、相手の過去の話を自分のアピールの材料にしてる。相手は話してよかったのか悪かったのか分からなくなる。
聞いた話は、その人の経験として受け取るだけ。自分の話に変換しない。
次に会った時に蒸し返さない
一回話してもらったことを、次のデートで「この間言ってた元彼の話だけど」と引っ張り出す人がいる。
過去の恋愛って、話してもらえた時間に受け取るものであって、その後も繰り返し参照するものじゃない。何度も触れられると、なんで覚えてるの、という気持ちになる場合がある。
話してくれた、という事実を大事にする。内容を使い回さない。
スカウト時代の話
路上でスカウトをしてた頃、連絡先を交換した女性と後日ご飯に行った時のこと。
その子、最初はあんまり話してくれなかった。質問に答えてくれるんだけど、自分から話を広げてくれない感じがあった。
会話が一時間くらい経った頃に、自分が「自分は昔、全然うまくいかない時期があって、その経験から人との関わり方を考え直したんですよね」みたいな話をした。相手に聞かせようとした話じゃなくて、流れで出てきた話だった。
そしたらその子が「私も、一回すごく引きずった恋愛があって」と言い始めた。
それから話が止まらなかった。30分以上話してくれた。こっちが何か聞いたわけじゃない。ただ自分の話を先に出したら、向こうが出してきた。
過去の恋愛って、引き出すものじゃなくて、話せる空気を作ったら自然に出てくるもの。その空気を作れるかどうかが、聞き方より先にある。

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