質問って、相手のことを知る道具だと思われてる。
でも実は、質問は自分に興味を持たせる道具にもなる。質問の仕方ひとつで、「この人、他の男と違うな」「もっと話してみたいな」と思わせることができる。逆に、ありきたりな質問を重ねると、その他大勢に埋もれる。
スカウトで質問の質が会話の質を決めることを毎日体感してた。同じ女性に同じ時間話しても、質問が違うだけで、相手の食いつきが全然違う。
「もっとこの男を知りたい」と思わせる質問には、共通の構造がある。その構造と、実際に使える質問を書いていく。
なぜ質問で「知りたい」と思わせられるのか
質問には、その人の視点が出る
どんな質問をするかで、その人が何を見てるか、どう考えてるかが伝わる。
「仕事は何してるんですか?」と聞く男と、「仕事してて、これは自分に向いてるなって思う瞬間あります?」と聞く男。後者の方が、人の内面に興味がある人、という印象になる。質問の角度に、人柄が出る。
面白い質問をする男は、面白い視点を持ってる男に見える。その視点への興味が、「この人をもっと知りたい」につながる。
答えたことのない質問は記憶に残る
「趣味は?」「出身は?」は、何百回も聞かれてきた質問。答えも自動化されてる。
でも、聞かれたことのない質問をされると、人は考える。考えて出した答えは、自分でも新しい発見だったりする。その新鮮な体験と一緒に、質問した相手が記憶に残る。
「あの質問、初めてされた」という体験が、「あの人、なんか違った」という印象を作る。
いい質問は、相手に気持ちよく話させる
「もっと知りたい」と思われる男って、実は自分のことを話しまくってる男じゃない。
相手に気持ちよく話させた男。人は、自分の話をたくさん聞いてもらえた相手に、「もっと話したい」と感じる。そして「もっと話したい」は「もっと会いたい」とほぼ同じ。
質問で相手を開かせること自体が、自分への興味を育ててる。
実際に使える質問集
価値観が見える質問
「お金と時間、どっちかしか増えないなら、どっち選びます?」
「仕事選ぶ時って、何を一番大事にしました?」
「人生で、これだけは譲れないってものあります?」
価値観の質問は、その人の核に触れる。答える側も自分の内側を探すから、会話が自然と深くなる。しかも、こういう質問をしてくる男は「中身を見ようとしてる人」に見える。
ただし、会話が温まる前に出すと重い。場が温まってから使う。
過去の感情を引き出す質問
「子供の頃、どんなことしてる時が一番楽しかったですか?」
「今までで、一番無謀だったことって何ですか?」
「人生で、あの瞬間は忘れられないなってこと、あります?」
過去の感情の記憶を引き出す質問は、話してる側の表情を変える。楽しかった記憶を話してる時、人は当時の感情を少し追体験する。その楽しい感情と、目の前の相手が結びつく。
楽しい記憶を引き出してくれた人は、楽しい人として記憶される。
「もしも」で遊ぶ質問
「明日から一年休みもらえたら、何します?」
「生まれ変わったら、何になりたいですか?」
「宝くじで一億当たったら、最初に何買います?」
答えのない質問は、気楽に話せる。しかも答えにその人の願望や本音が出る。遊びの質問なのに、意外と深いところが見える。
一緒に「もしも」の世界で遊べた相手とは、また話したくなる。くだらない話で盛り上がれる関係って、居心地がいいから。
相手の「好き」の理由を掘る質問
「それのどこに一番ハマったんですか?」
「好きになったきっかけって、何かあったんですか?」
「それやってる時って、どんな気分なんですか?」
相手の好きなものが出てきた時、その先を掘る質問。前にも書いたけど、好きの理由を語ってる時、人は熱を持つ。その熱を引き出せる質問は、会話の温度を一気に上げる。
しかも「好きの理由」を聞いてくる人は少ない。だから印象に残る。
相手の意外な一面を引き出す質問
「周りからどんな人って言われます?それ、当たってます?」
「実は誰にも言ってない、ちょっとした特技とかあります?」
「ギャップあるねって言われたこと、あります?」
人は、自分の意外な面を話すのが嫌いじゃない。普段見せてない部分を話せる場って、貴重だから。その場を作ってくれた相手には、特別な感覚を持つ。
「あなたの見えてない面に興味がある」というメッセージにもなってる。
未来を一緒に想像させる質問
「五年後、どんな生活してたら最高ですか?」
「いつかやってみたいことって、あります?」
「住んでみたい場所とかあります?」
未来の話は、希望や夢が出てくる話題。前向きな話をしてる時の気分は明るくなる。その明るい気分の中に、質問した自分がいる。
しかも未来の話って、「一緒にいる未来」を無意識に想像させる効果もある。
質問の効果を倍にする使い方
答えに対して、ちゃんと食いつく
いい質問をしても、答えへの反応が薄いと台無しになる。
「へえ、そうなんですね」で流したら、質問の意味がない。「え、それどういうことですか?」「めっちゃ意外です」「その話、もっと聞きたいです」と、答えに食いつく。
質問して、答えてもらって、食いついて、さらに深まる。この流れができて初めて、質問が活きる。
自分の答えも用意しておく
いい質問をすると、高確率で「〇〇さんは?」と返ってくる。
その時に「えっと…」と詰まると、もったいない。自分なりの答えを持っておく。しかも、ちょっと面白い答えや、本音の答えを。
質問で相手を開かせて、返ってきた時に自分も開く。この往復が、お互いを知る速度を上げる。
連発しない
いい質問も、連発すると面接になる。
一個の質問で出てきた話を、ちゃんと膨らませる。質問は会話の起点であって、会話そのものじゃない。質問、答え、リアクション、自分の話、また自然に質問。この流れの中に、質問を置いていく。
5W1Hの記事でも書いたけど、質問の数より、一個の質問をどれだけ深められるかの方が大事。
やってはいけない質問
詮索系の質問
「彼氏いたことあるんですか?」「なんで別れたんですか?」「年収どのくらいなんですか?」
プライベートに踏み込みすぎる質問は、関係ができる前に出すと警戒される。知りたい気持ちは分かるけど、相手から自然に出てくるのを待つ。
試すような質問
「俺のこと、どう思います?」「正直、タイプじゃないでしょ?」
相手に評価を求める質問は、答える側に負担をかける。自信のなさも透ける。評価を聞くんじゃなくて、会話の中で自然に好意が育つのを待つ。
答えが一言で終わる質問の連発
「お酒飲めます?」「映画好きですか?」「犬派ですか?」
はい、いいえで終わる質問ばかりだと、会話が広がらない。クローズドな質問は確認には使えるけど、関係を深める質問にはならない。「どう」「なんで」「どんな」で聞く方が、話が広がるよ。

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