自己肯定感が低い女性と関わる時、良かれと思ってやったことが裏目に出ることがある。
褒めたのに否定された。励ましたのに余計に落ち込んだ。大丈夫だよと言ったのに「大丈夫じゃない」と返ってきた。何をしても空回りする感じ。どう接すればいいか分からなくなってくる。
スカウトで路上に立ってた頃、自己肯定感が低い女性と話す機会が多かった。スカウトって、自分の外見や価値を認めてもらえる職業に誘うわけだから、自己評価が低い女性に声をかけることが必然的に増える。褒め方を間違えると警戒される、共感の仕方を間違えると傷つける、という場面を何度も経験してきた。
自己肯定感が低い女性への接し方、思ってたより難しくて、でも分かってくると全然違う。
自己肯定感が低い女性に起きてること
褒め言葉が信じられない状態にある
褒めると否定される理由がここにある。
自己肯定感が低い人って、自分に対する評価が低いベースラインで固定されてる。そのベースラインと、褒め言葉の落差が大きすぎると、受け取れない。
「かわいいですよ」と言われた時、自分でそう思えてない人は「そんなことない」と返す。これ、謙遜じゃなくて、本当にそう思えてないから出てくる言葉。信じられないものは受け取れない。
だから褒める方向より先に、信頼できる人間になることの方が必要。信頼できると感じた人からの言葉は、少しずつ受け取れるようになってくる。
安心できる状態を常に探してる
自己肯定感が低い人って、自分の存在を確認しようとしてる状態が続いてることが多い。
嫌われてないか、迷惑じゃないか、ここにいていいのか。こういう確認を、言葉や反応から拾い続けてる。
だからちょっとした言葉の選び方や、反応の速さや、表情の変化を敏感に受け取る。普通の人が気にしない部分に気づく。その分、傷つきやすい場面も多い。
自分を責めるクセがある
何かうまくいかないことがあった時、自分のせいだと結論づけやすい。
会話の中で少し間があいただけで「私が何か変なこと言ったかな」となる。相手の返信が遅かっただけで「嫌われたかも」となる。根拠がなくても、自分への評価が低い方向に向く。
この傾向を知っておかないと、こっちが普通にしてるだけで相手が勝手に傷ついてることに気づけない。
接し方でやってはいけないこと
過剰に褒める
良かれと思って、自己肯定感を高めてあげようとして、とにかく褒める男性がいる。
「そんなことない、かわいいよ」「それくらい全然大丈夫だよ」「もっと自信持ちなよ」。
全部、受け取れない言葉になりやすい。褒めが信じられないから、かえって「この人は表面的なことしか言ってない」という判断になる場合がある。
褒めることの前に、その人のことを見てること、の方が先。見てることが伝わってきた後の褒めは、少しずつ届くようになってくる。
「もっと自信持って」と言う
自己肯定感が低い女性への禁句に近い言葉。
自信を持てないのは、持ちたくないからじゃない。持てない状態があるから、持てない。「もっと自信持って」と言うのは、「もっと簡単に泳げるようになって」と言ってるのと構造が同じ。やり方が分からないし、そう簡単に変えられない。
この言葉を言ってしまうと、自分の状態を理解してもらえなかった、という感覚が残る。
比べる
「〇〇さんはもっとうまくやってるよ」「みんなそういうことあるんだから大丈夫」みたいな比較。
自己肯定感が低い人にとって、比較って傷になりやすい。みんなはできてるのに自分はできてない、という読まれ方をすることがある。励ましのつもりが、逆に自己評価を下げる材料になる。
比べない。その人の話だけをする。
急に距離を縮めようとする
自己肯定感が低い人って、急に距離を縮めてくる人への警戒心が高いことがある。
なぜこの人は自分に優しくしてくれるのか、何か目的があるんじゃないか、という疑念が生まれやすい。自分に価値があるという実感が薄いから、優しくされることに違和感を感じる。
ゆっくり時間をかけていく方が、長い目で見て近づける。
自己肯定感が低い女性との正しい接し方
存在をそのまま認める
褒めるんじゃなくて、存在を認める。
「あなたがいてくれてよかった」「話してくれてありがとう」「そういうの言ってくれる人、珍しいな」みたいに。能力や外見への評価じゃなくて、ただここにいることへの感謝や認識を伝える。
存在を認められる体験って、自己肯定感が低い人には特別に響く。能力を褒められることより、ここにいていいんだ、という感覚の方が深いところに届く。
スカウト時代、自己評価が低そうな女性に「話してくれてよかったです」という一言を入れてから、会話の反応が変わることがあった。何かをすごいと言われるより、話してくれたことへの感謝の方が、受け取りやすかったみたいだった。
否定しても揺れない
「私なんて」「どうせ私は」という自己否定の言葉が出てきた時。
論破しようとしない。「そんなことない!」と強く否定しない。でも同意もしない。
「そう感じてるんですね」と受け取った上で、「でも自分から見ると〇〇に見えますよ」くらいの温度で、別の見方をそっと置く。強く押し付けない。ただ、違う見方もあるよ、というのを一回だけ伝える。
何度も否定すると、説得しようとしてる感が出てうっとうしくなる。一回だけ置いて、あとは相手が考えるのを待つ。
小さな変化に気づく
自己肯定感が低い人って、大きな褒め言葉より、小さな変化に気づいてもらえることの方が嬉しかったりする。
「今日髪型変えましたよね」「この間より表情が明るいですね」「その話し方、前より自信があるように聞こえる」みたいな、小さな変化への言及。
小さな変化に気づいてもらえた、という体験は「ちゃんと見てくれてる」に変わる。ちゃんと見てくれてる人の言葉は、信頼できる言葉として受け取れるようになってくる。
スカウト時代、会った回数が増えてきた女性への声かけで、小さな変化に気づいて言葉にした時の反応の変わり方が印象に残ってる。「え、気づいてくれてたんですね」という反応と一緒に、少し表情が緩んだ。その緩み方が、大きな褒め言葉への反応と全然違った。
自分の弱さを先に見せる
自己肯定感が低い人のそばで完璧な自分を見せようとすると、相手が余計に自分との差を感じる。
自分のダメな部分、失敗した話、不安に思ってることを先に出す。完璧じゃない人間が隣にいると、自分も完璧じゃなくていい、という安心感が生まれる。
「自分も昔こういうことが全然できなくて」「今でもこういう場面は緊張する」みたいに。自分の話をしながら、弱い部分を先に出す。
弱い部分を出せる人って、安全な人だと感じる。安全な人のそばでは、弱い部分を隠さなくていい感覚になってくる。
返信や反応を安定させる
自己肯定感が低い人って、相手の反応の変化に敏感。
こっちの返信が遅かった日、声のトーンがいつもより低かった時、短い返しだった時。それを全部「自分が何かしたのかも」と解釈することがある。
意識的に反応を安定させる。返信の速さを大きく変えない、声のトーンをなるべく一定に保つ、理由がない時に短い返しをしない。
相手の状態じゃなくて、こちら側の安定性を高める、という発想。安定した人のそばにいると、相手が安心してくるよ。

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